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ー注文住宅は何から始める?成功するための6つのステップー

注文住宅の計画は、多くの人にとって初めての経験です。何から始めたら良いのか、どのように進めれば良いのか、わからないことがたくさんあるでしょう。

本記事では、注文住宅の計画と建築をスムーズに進めるために、完成までの流れを解説します。施主として取り組むべきことに焦点を当てているので、失敗を避けたい人はぜひ参考にしてください。

注文住宅を建てるまでのステップ6つ

注文住宅は、建売住宅とは異なり、建物の構造からクロスの種類など細部にいたるまで自分たちで決めなければいけません。複数の計画や手続きを同時に進める必要があり、どこから始めれば良いのか悩むこともあるでしょう。

そこで、注文住宅を建てる際の基本的な流れを6つのステップに分けて解説します。

1.予算の決定

2.住宅のコンセプトを具体化する

3.理想に合った建築会社を探す

4.依頼する業者を選定する

5.契約締結と着工

6.完成・引渡し

 

1.予算の決定

注文住宅の建築における第一歩は、予算の設定です。多くの人は、まずはモデルハウスなどを見学して、住宅の理想イメージを膨らませがちです。しかし、モデルハウスにはメーカーの最新設備が備わっており、高価なモデルが展示されています。

そのため、先に予算を決めておかないと、「あの設備が気に入ったけれど予算オーバーだった」「本当はあのモデルが良かった」といった問題が発生する可能性があります。理想だけが過剰になったり時間を無駄にしたりして、注文住宅の計画が滞ることも。

一方、最初に予算を明確にしておけば、その金額に合った設備や建築会社、プランを効率よく探すことが可能です。余計な手間が省けるため、考慮すべき点も減り、本当に必要なことに集中できるようになります。その結果、理想の住まいが実現する可能性が高まるでしょう。

 

2.住宅のコンセプトを具体化する

家族全員で意見を出し合い、具体的なイメージを固めていきましょう。

注文住宅では、間取りや外装デザイン、生活スタイルに合わせた機能性など、考慮すべき点が多岐にわたります。土地の購入が必要な場合は、立地の選定も重要です。住まい全体のコンセプトを明確にすることで、細部の決定がスムーズに進みます。

また、住宅のコンセプトを定めると、依頼する建築会社を決めやすくなるのもメリットの一つです。

 

3.理想に合った建築会社を探す

注文住宅を建てる際は、ハウスメーカーや工務店などの専門業者に設計・施工を依頼します。業者ごとに技術力・完成までの期間・担当者の対応・料金設定などが大きく異なるため、どのような住まいを作りたいのかを明確にして建築会社を探すことが重要です。

施工会社に依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。「木材を基調にした住まいが得意」「最新の施工技術を持っている」「料金は相場より高い」など、各業者のメリットとデメリットを見極めて依頼先を決めましょう。

また、土地の購入を検討している場合は、この段階で土地探しも始める必要があります。購入した土地の形状によって建てたい住宅の内容に制限が生じることがあるからです。間取りなどの計画が進む前に土地探しを完了しておくと安心でしょう。

 

4.依頼する業者を選定する

複数の業者から見積もりを取得したら、施工内容・料金・担当者との相性などを比較し、最適な業者を選びましょう。提案内容が予算をオーバーしている場合は、何を優先したいかを明確にし、その要望を実現できる業者に依頼するのがおすすめです。

対応できる施工の範囲が広く、予算の都合でできない工事は「できない」と明確に示してくれる業者は、信頼性が高いといえます。

 

5.契約締結と着工

見積もり内容に合意したら、いよいよ工事契約の締結です。工事契約では、契約書・工事請負契約細則・設計図など、多くの書類が渡されます。すべての書類を確認し、契約前に疑問点や不明点を解決することが重要です。

契約後に変更が生じると、追加費用が発生する場合があるため注意しましょう。また、住宅ローンを利用する場合は、工事開始前に金融機関との契約を完了させておく必要があります。

また、工事が始まると、騒音や工事車両の出入りで近隣に迷惑をかけてしまうことも。工事開始前に近隣住民に挨拶をしておくと、引っ越し後の関係性も良好に保てます。

工事中はできるだけ現場を訪れ、進行状況を確認しましょう。現場訪問時は、工事に支障をきたさないよう注意しつつ、気になる点があれば職人に伝えることが大切です。ハウスメーカーに依頼した場合は、現場には下請けの職人しかいない場合があるので、担当者に直接連絡しましょう。

 

6.完成・引渡し

住宅の工事が完了したら、ついに引渡しです。トラブルを防ぐため、引渡し前に細部まで慎重に検査を行います。引渡し後に問題が発見されると、修正に追加費用がかかることが多いので、引渡し前に指摘して解決してもらうことが重要です。

まずは、すべての書類が揃っているかをチェックします。キッチンなどの各設備の保証書や取扱説明書・アフターサービスの連絡先・工事費用に関する書類など、欠けているものがないか確認しましょう。

次に、住宅自体の状態を検査します。壁や床の傷、ドアの開閉の問題、水回りの動作などを確認しましょう。事前にチェックリストを用意しておくと、検査がスムーズに行えるのでおすすめです。

 

注文住宅の計画は土地の有無で異なる

家を建てる際に、すでに土地を保有しているか否かによって、計画の進め方は異なります。

土地購入が必要な場合、最初の予算を決定する段階で土地と建物の費用配分を検討しましょう。希望する地域の条件や面積、交通アクセスなどを考慮しながら土地探しを進め、同時に住宅の理想像も固める必要があります。

土地購入資金がまだ確保できていない場合、住宅ローンの利用にも注意が必要です。通常、住宅ローンは建物の完成時に融資が実行されます。そのため、土地購入もローンに含めたい場合は、中間融資などの代替案を検討しなければなりません。

 

注文住宅の外構も忘れずに

注文住宅の計画では、建物本体だけでなく外構の計画も重要です。門や塀、アプローチなどの外構は、家の第一印象を大きく左右する「顔」となります。

予算を立てる際には、外構工事の費用も忘れないようにしましょう。予算が不足している場合は、必要最低限の外構工事を先に行い、後から段階的に整えていく方法もあります。

 

まとめ

注文住宅の建築は、多くの人にとって初めての経験であり、人生で一度の重要な機会です。土地や内装、外観などをすべて自由に選べる点が魅力ですが、選択肢が多いため、どこから手をつけて良いか迷うことも少なくありません。

本記事で紹介したステップを参考に、一つずつ決断していくことで、計画を効率的に進めましょう。

2024.05.17