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ー注文住宅の壁材選びで後悔しないために押さえたい基本ポイントー

樹然工房株式会社制作実績

壁材選びが暮らしの快適性と印象を左右する

注文住宅を建てる際、壁材はインテリアや居住性を決定づける重要な要素です。床材や間取りに比べて目立ちにくい存在と思われがちですが、実際には部屋全体の印象や過ごしやすさに大きな影響を与えます。この記事では、初心者の方にもわかりやすく、注文住宅の壁材選びのポイントや素材の種類、注意点などを解説していきます。

壁材の役割とは?

壁材は、部屋の仕切りや装飾という役割だけでなく、断熱性・吸音性・耐久性など住まいの機能性にも深く関わっています。内装の雰囲気を決める重要なデザイン要素でもあり、選び方ひとつで室内空間の快適さが変わります。

壁は視界に入りやすいからこそ慎重に選ぶべき

日常生活の中で目に入る面積が広い壁は、デザインの印象を大きく左右します。シンプルに仕上げたいのか、アクセントを加えたいのかによって選ぶ素材や色味も変わります。

代表的な壁材の種類と特徴

注文住宅に使われる壁材には、機能性や価格、デザインの違いに応じて様々な種類があります。各素材のメリット・デメリットを把握し、暮らしに合ったものを選びましょう。

ビニールクロス(壁紙)

最もポピュラーで、コストパフォーマンスの高い壁材です。色や柄のバリエーションが豊富で、張替えも簡単です。

メリット
・低コストで施工しやすい
・汚れに強く、掃除が簡単
・デザインの選択肢が多い

デメリット
・経年劣化で剥がれやすい
・湿気に弱い製品もある

漆喰・珪藻土などの塗り壁材

自然素材でできた塗り壁材は、調湿作用や消臭効果などの機能性が魅力です。職人の手作業で仕上げられるため、独特の質感があります。

メリット
・調湿性が高く、結露やカビを防ぐ
・消臭・空気清浄効果がある
・自然な風合いが魅力的

デメリット
・施工費用が高め
・施工に時間と技術が必要

タイル・石材・レンガ

キッチンや玄関、リビングのアクセントとして人気の素材。耐久性に優れ、独特の高級感を演出できます。

メリット
・汚れやキズに強くメンテナンスしやすい
・高級感や重厚感がある
・部分的なアクセント使いに最適

デメリット
・費用が高くなりやすい
・施工に専門技術が必要

木材パネル(羽目板)

木の温かみを感じられる壁材で、ナチュラルなインテリアにぴったりです。無垢材と合板タイプがあります。

メリット
・温かみのある空間を演出できる
・断熱性・調湿性に優れる

デメリット
・湿気に弱く、反りや割れが生じやすい
・定期的なメンテナンスが必要

ライフスタイルに合った壁材を選ぶコツ

壁材選びにおいては、「家族の暮らし方」や「部屋の用途」に合わせて選ぶことがポイントです。以下に代表的な生活スタイル別の選び方を紹介します。

子育て中の家庭の場合

子どもがいる家庭では、落書きやキズ、汚れへの対応力が求められます。耐汚性に優れたビニールクロスや、表面加工された壁紙が便利です。拭き取り可能な素材を選ぶとストレスが減ります。

自然素材にこだわりたい家庭の場合

健康志向の高い方や自然素材にこだわりたい方には、珪藻土や漆喰がおすすめです。化学物質の発生が少なく、空気環境も改善されます。

おしゃれな空間を演出したい家庭の場合

デザイン性を重視するなら、部分的にタイルや木材パネルを取り入れるのが効果的です。アクセントウォールとして活用することで、部屋の印象を大きく変えることができます。

長く美しさを保ちたい家庭の場合

耐久性を重視するなら、汚れに強く、日焼けしにくい壁材を選びましょう。中でも高機能ビニールクロスやタイルは、美観を長く保てる素材です。

壁材選びでよくある失敗と対策法

注文住宅では、実際に住み始めてから「思っていたのと違った」と感じることもあります。以下によくある失敗とその対策をまとめました。

見た目重視で選んでしまう

デザイン性だけに目を向けて選ぶと、メンテナンス性や耐久性が不足して後悔することがあります。使用する部屋の環境や目的を考慮しましょう。

素材の質感や機能を体感せずに決定

カタログやネットの写真だけで選んでしまうと、実際の質感や色合いにズレが生じる可能性があります。サンプルを取り寄せたり、ショールームで実物を確認しましょう。

施工後のイメージと違っていた

特に塗り壁や木材は、施工方法や光の当たり方で大きく印象が変わります。施工事例を見たり、シミュレーションを活用することが重要です。

まとめ:暮らしにフィットする壁材選びをしよう

壁材選びは、注文住宅の快適性と満足度を高めるための重要なステップです。素材の特性や機能性、ライフスタイルとの相性をじっくりと検討し、自分たちの暮らしにぴったり合うものを選びましょう。見た目の美しさだけでなく、長く快適に過ごすための実用性にも目を向けることが後悔しないコツです。

2025.07.11