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ー注文住宅の構造をしっかり選ぶための基礎知識とチェックポイントー

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注文住宅の構造を理解することがなぜ大事?

「注文住宅の構造」と聞くと、専門的で難しそうに感じる方も多いですが、構造は家の安全性や寿命、快適さを左右するとても重要な部分です。見た目のデザインや設備に目が行きがちですが、どんなにおしゃれな家でも、構造が弱ければ安心して長く暮らすことはできません。まずは構造の基本を知っておくことで、打ち合わせのときに質問できることが増え、納得して家づくりを進めやすくなります。

とはいえ、専門家と同じレベルの知識を身につける必要はありません。「どんな種類があるのか」「それぞれのメリット・デメリットは何か」「自分たちの暮らし方に合うのはどれか」といったポイントを押さえておくだけでも十分です。

構造は「家の骨組み」そのもの

構造とは、簡単に言うと家の骨組みです。地震や風、雪の重みなどから家を守ってくれる部分で、見えないところで家全体を支えています。ふだんの暮らしの中で意識する場面は少ないかもしれませんが、とても大切な存在だと知っておきましょう。

また、構造の種類によって、間取りの自由度や開口の大きさ、天井の高さなどにも違いが出てきます。同じ広さの家でも、構造の取り方次第で「開放感がある」「柱が少なくてレイアウトしやすい」といった住み心地の差が生まれることもあります。

構造で変わるのは耐震性だけじゃない

構造というと耐震性を連想しやすいですが、それ以外にも影響するポイントがあります。例えば、
・将来の間取り変更やリフォームのしやすさ
・冷暖房効率や断熱性との相性
・建築コストや工期
などです。耐震性はもちろん大切ですが、それだけに注目すると「暮らし方に合わない構造」を選んでしまう可能性もあります。全体のバランスを見ながら選ぶことが、満足度の高い注文住宅につながります。

注文住宅でよく使われる構造の種類

注文住宅では、主に木造と鉄骨造が多く採用され、計画内容によっては鉄筋コンクリート造(RC造)が選ばれることもあります。それぞれに得意な分野や向いているプランがあり、どれが絶対に良い・悪いというものではありません。

木造の特徴とメリット・デメリット

日本の戸建て住宅でもっとも一般的なのが木造です。木は軽くて加工しやすく、調湿性や断熱性にも優れているため、日本の気候風土に合った素材だと言われています。木造の主なメリットとしては、
・比較的コストを抑えやすい
・間取りの自由度が高い
・木の温かみを感じやすい
といった点が挙げられます。

一方で、シロアリ対策や防腐・防蟻処理、定期的なメンテナンスが重要になる点は押さえておきたいところです。最近は耐久性に配慮した木材や工法も増えているため、どのような対策をしているかを住宅会社に確認してみてください。

鉄骨造の特徴とメリット・デメリット

鉄骨造は、その名の通り鉄骨を使って骨組みをつくる構造です。強度が高く、大きな開口部や広い空間を取りやすいのが特徴で、ビルトインガレージや大開口のリビングなどと相性が良い構造です。主なメリットは、
・柱や壁を少なくして広い空間をつくりやすい
・耐震性を確保しやすい
・規格化された部材で品質が安定しやすい
といった点です。

ただし、木造に比べてコストが高くなることが多いことや、鉄は熱を伝えやすいため、断熱や結露対策が重要になります。鉄骨造を検討する場合は、断熱材の種類や施工方法についても具体的に確認しておくと安心です。

木造住宅の代表的な工法の違い

同じ木造でも、「在来工法(木造軸組工法)」と「2×4工法(ツーバイフォー)」など、複数の工法があります。どちらが優れているというより、それぞれに特徴や得意分野があり、間取りの考え方や耐震性の取り方にも違いがあります。

在来工法(木造軸組工法)の特徴

在来工法は、日本で古くから使われてきた伝統的な工法で、柱と梁で骨組みをつくるのが特徴です。設計の自由度が高く、敷地条件や変形地にも柔軟に対応しやすいというメリットがあります。吹き抜けや大きな窓なども取り入れやすく、オリジナリティの高い注文住宅を目指したい方に選ばれやすい工法です。

ただし、自由度が高い分、設計力や施工技術の影響を受けやすい側面もあります。信頼できる設計者や施工会社を選ぶことが、在来工法の良さを引き出すポイントになります。

2×4工法(ツーバイフォー)の特徴

2×4工法は、北米発祥の工法で、柱ではなく壁全体で家を支える「面構造」が特徴です。規格化された木材と構造用合板を組み合わせることで、耐震性や気密性・断熱性を確保しやすいと言われています。箱型の安定した構造になるため、地震の力をバランスよく受け止められるのもメリットです。

一方で、在来工法に比べると大きな開口や自由な間取りを取りにくい場合があります。最近は設計の工夫や技術の進歩である程度柔軟に対応できるようになってきていますが、「どこまで実現できるか」は会社ごとに違うため、希望の間取りがある場合は早めに相談してみると良いでしょう。

注文住宅の構造を選ぶときのチェックポイント

最後に、実際に注文住宅の構造を選ぶときにチェックしておきたいポイントを整理します。構造の種類だけでなく、「どのような考え方で耐震性や断熱性を確保しているのか」「長く安心して暮らすための工夫があるか」といった視点も大切です。

耐震等級や構造計算の有無を確認する

地震の多い日本では、耐震性能の確認は欠かせません。注文住宅でも、耐震等級いくつを標準としているのか、構造計算をどのように行っているのかを確認しておきましょう。耐震等級は数字が大きいほど地震に強い目安となりますが、その分コストが上がる場合もあります。予算と安心感のバランスを見ながら、どのレベルを目指すかを検討してみてください。

断熱・気密と構造の関係を見る

快適な室内環境をつくるうえで、断熱性と気密性はとても重要です。構造自体の種類だけでなく、どのような断熱材を使い、どの位置に施工しているかによって性能は大きく変わります。高気密・高断熱の家をうたっている場合は、その根拠となる数値や仕様を具体的に聞いてみると良いでしょう。

将来のメンテナンスやリフォームのしやすさ

構造を選ぶときは、将来のメンテナンスやリフォームのしやすさも考えておくと安心です。例えば、水まわりの位置を大きく変えたいとき、間仕切り壁を取り払って広いリビングにしたいときなど、構造の種類によって対応のしやすさが変わります。また、外壁や屋根の耐久性、交換サイクルも長期的なコストに関わる部分です。

注文住宅の構造について基本を押さえておくと、住宅会社からの提案内容もぐっと分かりやすくなります。自分たちの暮らし方や優先順位に合った構造を選ぶことで、長く愛着を持って暮らせる住まいに近づきます。気になることは遠慮なく質問しながら、安心できる構造の注文住宅づくりを進めていきましょう。

2025.12.26